三十路太の株主優待・趣味日記

インドア三十路男の趣味日記

映画レビュー:レジェンド&バタフライ】


皆さんこんにちは。


本日は映画レビューを
鑑賞した映画はこちらになります。
【レジェンド&バタフライ】
です。鑑賞予定にあげていた映画で1発目になります。
観る観るサギにせずしっかり鑑賞してきました。(威張るこっちゃないですが)


感想はネタバレ有りになります。


あらすじ
政略結婚によって結ばれたのは、格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と信長暗殺を目論む濃姫(綾瀬はるか)。全く気が合わない水と油の関係の二人は、新婚初夜からさっそく大騒動。
ある日、濃姫の祖国で内乱が起こり父・斎藤道三が亡くなってしまう。帰る国が無くなったことで自身の存在意義を失い自害しようとする濃姫に、生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長も大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる信長を濃姫は激励し奮い立たせ、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜くことに。これをきっかけに芽生えた絆はさらに強くなり、「どこまでも上へ」と天下統一が二人の夢となる。
しかし、戦さに次ぐ戦さの中で、信長は非情な"魔王"へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。
<魔王>と恐れられた信長と、<蝶>のように自由を求めた濃姫。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、"本当の夢"とは──。



本作を鑑賞して思うことは
信長は魔王じゃなくて一人の人間であり愛しい人とただずっと一緒にいたかったんだろうな
という事。


映画では信長と濃姫の結婚から始まり本能寺の変で信長が死ぬまでの約30年間が描かれています。
歴史上の史実に沿いながら戦については特に大きな合戦シーンはなく
あくまでも濃姫との関係と信長が天下に近づくにつれ変貌していく様がメイン筋です。
戦のシーンは本能寺の変に集約されてます。


信長の印象ががらっと変わっていて、当初はただの見栄っ張りで実力は皆無な状態。
結婚初夜から濃姫にプロレスでボコボコにされるし、狩りにいけば弓が下手くそなせいで
獲物は獲れないし、その横で濃姫はガンガン狩り成功してるしと、情けなーい印象。
桶狭間の戦いも濃姫のアドバイスを得てなんとか勝つという始末。
ただこの勝ちから徐々に流れが変わっていきます。
お互いの夢というより濃姫の夢を叶える為に魔王に変わっていく信長。
この魔王という部分が後に明智光秀に本能寺の変を起こされる理由になっていく事に。
変わる信長を止めようと苦しむ濃姫ですが、止められず最後には離縁という悲しい形に。
ここからどんどん暗さを増した信長は戦に勝っていきますが、なんの為にやっているのか
目的を見失って苦しむ状態に。


濃姫は離縁後、病気になっておりそれを知った信長は濃姫を安土城に迎えます。
一緒に過ごす日々の中で信長も優しさ取り戻していき、魔王の面がなりを潜めます。
この魔王の面が弱まった事で魔王でなければ天下は治められないと考える明智光秀は謀反を決意するという皮肉な流れ。
本能寺の変では信長は自害し、濃姫は病気の為安土城で死去します。
自害前のシーンはぜひご自身で観て欲しいです。


よく織田信長のイメージは暴君というイメージがありますが、本作ではそうではなく
ただ1人の人間で愛する人とのどでかい夢を叶える為、自分の心を殺しながら
突き進む中で魔王と呼ばれる様になってしまったという印象を受けました。
ただひたすらに濃姫を不器用ながら愛し、その夢を叶えようと必死にもがく信長です。


新しい信長像として個人的にはとてもおもしろかったです。


興味があればぜひ鑑賞してみては如何でしょうか。